60's映画

「駅前シリーズ」は60年代を映す鏡だ

こんばんは!

BS11で、昨年10月から毎週放送していた「駅前シリーズ」が放送終了したので、今回はそのことについて。

それではスタート!

「駅前シリーズ」概要①

1958年から1969年までの、タイトルに「駅前」がついた24作の喜劇映画が「駅前シリーズ」です。

60年代とともに歩んだ映画

第1作の「駅前旅館」は1958年公開のものの、「喜劇」がタイトルについて、カラー作品になったのは第2作(1961年 喜劇 駅前団地)からなので、60年代を駆け抜けた映画シリーズと言っていいでしょう。

鑑賞ポイント



どのような映画シリーズなのか簡単にポイントを書きます。

森繁久彌(上の写真左)、フランキー堺(右)、伴淳三郎(中央)の喜劇俳優3人が主演、それぞれ森田徳之助、坂井次郎、伴野孫作を演じる

✔毎回、舞台や設定が変わるが、主演3人はどの駅前作品でも深い関係をもつ間柄

✔脇を固める俳優、女優もシリーズを通してずっと同じ顔ぶれで、作品によって+α、違う役者が出てる

✔「駅前」とつくが、具体的な地名が舞台の場合もあるが、場所は関係ないことも多い

こづ堂
こづ堂
60年代の作品だからといって、難しさもないですし、観る上で知識も必要ありません。

喜劇映画≠現代のコメディー作品

駅前シリーズは、喜劇映画と言いつつ、爆笑するようなものではないです。

笑いが多少ありつつ、ちょっといい話だったり、うまくまとまったり、後味のいい作品くらいに思う方がいいかもしれません(「喜劇 駅前大学」(1965)は結構笑いましたが)

でも、魅力ある作品ですよ。

現代のコメディードラマとは全然違いますね。

画像の雰囲気を見ての通り、映像は地味です。

ド派手な強烈キャラも出てこないですし、ドンパチやるような大騒動は起きないです。

ただ、見ているとクセになる世界観はあります。

こづ堂
こづ堂
派手さがないからこそ飽きがこないのかもしれません。

「駅前シリーズ」概要②

概要①をまとめると、主演3人が毎回色んな場所で小さな騒動を起こしたり、巻き込まれたりして最後うまくおさまるという内容です。

概要②ではもう少し掘り下げましょう。

ある部分で「こち亀」に近い?

こち亀って、登場人物の顔ぶれはあまり変化がないものの、そのときの流行や先端のものを作品に取り入れていましたよね。

だから、こち亀を見ると描かれた当時の雰囲気がわかるのですが。


駅前シリーズも、王貞治ジャイアント馬場などがゲスト出演したり、オバQとコラボしたりとその当時のスター、流行を作品に取り入れていて、街並み、小物や登場人物の行動など細かく見ると時代の雰囲気に触れることができます。



一例を挙げると、

「喜劇 駅前満貫」(1967)では、加山雄三の「君といつまでも」が作中で流れて、フランキー堺が「僕は不幸せだなぁ」とつぶやくシーンが。曲が流行していたんだなと推察できます(実際流行していました)。


次の項ではシリーズの中でも(資料性の高さという点で)イチオシの作品を紹介します。

こづ堂
こづ堂
イチオシなんですが、未DVD化作品なんです。テレビ放送を待つしかないです。

【おすすめ作品】「喜劇 駅前漫画」(1966)

前述の通り、ヴィジュアル映えするようなジャンルではないのですが、本作は例外で
色が楽しい作品。

オバQ、おそ松くんとコラボし、伴淳三郎とオバQがコラボしたアニメーションが流れる(画像参照)

✔オープニングのクレジットを見ると「動画 Aプロダクション」という表記が(現在、シンエイ動画として活動するアニメ制作会社)

✔登場人物も漫画から出てきたようなカラフルな衣装

子役の役名が音松や久太郎(キューちゃん)でオバQのプリントのTシャツ着ていたりして、漫画の世界を実写で表現していて新鮮だった。

ちなみに3枚目の右の女性は黒柳徹子です。


駅前シリーズでは「喜劇 駅前開運」(1968)にも少しだけ出演しています。

60年代、黒柳の映画出演は(駅前の2作品含めて)5作品だけなのでかなり貴重映像です。

こづ堂
こづ堂
あと、本屋に「週刊アサヒ芸能」や「週刊サンケイ」があったり、小学館の学習雑誌のポスターがあったり、細かく見るとさらに発見があります。

今回は、「駅前シリーズ」を駆け足ですが、紹介しました。

ではまた次の更新で✋

ABOUT ME
furuya2908
1960年代と女子カルチャーが好きです。 ある日ケータイが壊れる→空いた時間に元々好きだった60年代の日本映画を観る→止まらなくなり、映画漬けの生活に→60年代の魅力を伝えるためにブログ開始 という流れでブログを始めました。 よろしくお願いします。